ご本人・ご家族様
あなたはたった今、病院で医師からがんを患っていると告知をされました。まさに青天の霹靂。驚き、悲しみ、不安、恐怖、怒りなど様々な感情が湧き上がってきたかもしれませんし、もしかしたら自分のことだと思えずに意外にも冷静かもしれません。今後の治療方針は主治医からある程度教えてもらいましたが、仕事のことについては「辞めなくても大丈夫。ぜひ仕事は続けて。」と言われたものの、どうしたらいいかわかりません。気持ちの整理はまだできていませんが、明日は会社に出勤です。
上司や同僚にどう伝えればいいのかな?仕事は本当に続けられるのかな?みんなに迷惑かけるといけないしやっぱり仕事は辞めた方がいいのかな?でも治療をするのにもお金がかかるから仕事は続けないと家計が・・・
何だか心配なのは病気の治療のことより仕事や生活のことばかり。
翌日、仕事に行ったあなたは上司に自分ががんと告知されたこと、主治医から治療をしながら仕事を続けても大丈夫だと言われたことを伝えました。ところが上司はとても心配そうな顔をして「がんと言ったら大変な病気じゃないか。仕事のことはいいからゆっくり休んで、治療して良くなったらまた戻ってくればいいじゃないか。それに仕事をしていて万が一具合が悪くなったり、病気が悪くなったら会社としても困るよ。」と言いました。あなたは自分の体調は仕事ができるくらいであると感じていますし、主治医も治療をしながら仕事をしても大丈夫と言っていますが、会社はあなたが仕事をすることにあまり良い印象を持っていないようですし、できれば休んでほしいようです。
何だかあなたも会社に迷惑をかけるくらいならいっそのこと退職してしまおうかなとも思い始めてしまいました。治療についても段々不安になってきて精神的にも辛くなってしまいました・・・
ここでDr.高橋の登場!
まずは今のあなたの困難についてお話を伺い、しっかりと寄り添います。あなたは話をしているうちに、仕事を続ける自信と治療への前向きな気持ちが少しですが出てきました。Dr.高橋はあなたの職場を見たり、あなたや職場の上司の方からどんな仕事をしているのか、今の業務以外にどのような仕事を会社が用意できるのかなど話を聞いて情報を集めます。そして、今の業務の一部は治療中に身体に負担がかかるかもしれない、でもそれ以外の業務は行っても大丈夫、少し空いた時間で会社が用意できるといったデスクワークをするのはどうかと提案。あなたの職場も就労継続のサポートに対して少し自信が出てきたみたいです。
がんの告知を受けてから何とか仕事を続ける目途はつきました。でもひと段落したのも束の間。「自分のがんは治るのだろうか・・・」急に不安になってきました。心配してくれる家族の気遣いが逆に病人扱いされているような感じがしてイライラしてしまいます。あなたは自分の心の乱れをなんとか抑えようとしていますが、とても辛い気持ちです。
でも大丈夫!Dr.高橋はその気持ちに寄り添い、あなたが再び心の平穏を取り戻すお手伝いをします。ほとんどの場合はお話をするなかで、徐々に心の平穏を取り戻していくことができますが、精神的な落ち込みが強く、薬物治療が必要なレベルと判断すれば主治医に情報提供をし、早期治療につなげます。
こうして気が付けば1か月、半年、1年と経過する中で、あなたは上司や同僚とがんの治療や、現在の体調についてコミュニケーションを重ね、行き過ぎた配慮ではない適切な配慮を得ながら治療を続けています。あなたの勤める会社も、がんを患っても働いてもらうことができると成功事例を通して少し自信がついたみたいです。
もうDr.高橋はいなくても大丈夫でしょう。陰ながらあなたとあなたの勤める企業を応援しています。もちろんまた困ったことがあればいつでもご相談を!